酒場=マスター

酒場は良い。
疲れた体と心をきっちりと癒してくれる。
自分が酒場で一番重視するものは、マスターの存在である。

普通の人は大勢の仲間でワイワイと利用するのかもしれないが、私は多くて三人で利用。
席はテーブルではなく、カウンターを利用する。
カウンターに座ることで、マスターと話ができるからだ。

マスターと話す利点をあげていこう。
まずはメニューの存在だ。
メニューを観て注文し、料理を食べることも良いだろう。

しかし、マスターと話をしながら食べることで、料理を創るまでの経緯や、どんなふうに食べて欲しいかも教えてくれるのである。
料理は五感と脳みそで味わうものだ。
想像をしながら料理を食べる。こんなにすばらしいことはない。

次に、隠れメニューの存在である。
隠れメニューとは、メニューに載っていない料理のことで、基本的にテーブル席に座ったのでは頼むことは不可能に近い。

マスターと話をし、食べ方を観てもらい、この人なら食べさせてみようかなと思わせないと、提案をしてもらえないのである。

私は何度も隠れメニューを食してきたが、本当にすばらしいものばかりだった。

最後にマスターの接客術をうけてみる、というのがおすすめである。
居酒屋のマスターというものは、大抵コミュニケーションがうまいのだ。
一見無口なマスターでも、不快感を客に与える人物であればお店はすぐに潰れてしまう。
続いているということは、コミュニケーション能力も一流ということだ。
どうしてこのマスターはこうなのに、好かれているんだろうと考えながら酒を飲み、答えを自分に取り入れる。
そんな酒も悪くない。

以上が私がマスターを重視する理由です。
皆さんも一度、カウンター席を試してみてください。